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野球の打率や防御率などをウェブ上で簡単に計算できるツール(計算器、或は計算機)!

私が小学生の頃、同級生にO君という大柄な男の子がいた。彼は地域のリトルリーグに所属しており、そのチームの練習が終わっても一人素振りに勤しむ努力家であった。私はというと小さな軟式野球のクラブチームに所属はしていたものの、なんとなく体を動かしているというか、母親の思惑で外に出されていたような状態で、確かに家の中でだらだらとファミコンをやるよりもよかったなと今は思えるが、その当時の主体性の無さたるや貧弱児丸出しであった。一方O君の投げる球の速さ、打球の伸びは小学生とは思えないような勢いで、一度草野球を一緒にやった時もまるで歯が立たないし、もちろん彼は本気を出していないようなレベルの違いがあって、きっと甲子園に行くのだろうなと幼心に思っていた。そして高校二年生の夏、彼は甲子園の土を踏んでいた。九回裏ツーアウトで一点のリードを許していた◯◯高校。三塁にはホームベースをじりじりと狙うO君の姿があった。バッターが内野を抜ける打球を弾き、全力疾走でホームベースに突進するO君。しかし、前進守備をしていたセンターがすぐに球を拾い上げキャッチャーミットにボールが吸い込まれた時に彼はまだホームの随分と手前にいた。絶体絶命の状態でO君は仕方なく申し訳程度のヘッドスライディングを繰り出した。それはテクニカルノックアウト寸前のボクサーが敵を見失ったままで放つ大振りのジャブのようであり、応援する者達をガッカリさせるには十分すぎる程弱々しい動きであった。試合後には同級生や先輩から随分とどやされたようで、結局彼は野球を捨ててしまった。それから二三年の時が経ち、久々に地元でO君に会うと奥さんらしきお腹の大きな若い女性を連れていた。私は頭に浮かんだ下ネタを言葉には出さずになぞった「ヘッドスライディングで一点取れたね、おめでとう!」。

野球の打率や防御率などをウェブ上で簡単に計算できるツール
http://page.freett.com/supersonics/score.html

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